どんぶり勘定 hit-or-miss accounting practices 2003 7 31
今の政府の財政は、一言で言えば、どんぶり勘定と言える。
その前に、小話をひとつ。
今日の記事によると、
政府が徴収した関税は、建前は、
「国内生産者の保護に使う」ということになっているが、
実際は、「官僚の保護に使う」らしい。
2000年度の輸入牛肉の関税収入は、約1090億円で、
そのうち、1001億円が、農水省所管の特殊法人、
農畜産業振興事業団に渡っている。
また、特殊法人ですか。特殊法人は、打ち出の小槌ですからね。
しかし、農水省が悪いわけではない。
他の省庁がやっているから、農水省が真似しているだけです。
これは、氷山の一角です。
以前、官僚は、国家という家に住み着くシロアリと書きましたが、
このようなことは、他にもいろいろあります。
よく、マスコミは、予算について、議論をします。
しかし、この議論は、重大なことが抜けています。
2000年という話がでました。
2000年度当初予算の資料を見てみると、
一般会計、特別会計、財政投融資というものがあります。
よく、マスコミが議論するのは、一般会計だけです。
この資料によると、
一般会計は85兆円、特別会計は319兆円、財政投融資は44兆円となっています。
また、特殊法人、認可法人は、100法人、
特殊法人関連企業は、1014社、
補助金等支出の孫会社まで含めると、約3000社となっています。
以前、民間企業はリストラが終了し、官僚のリストラは、これからと書きました。
シロアリも、ここまで、大きくなると、すごいでしょう。
もちろん、2000年度の資料ですので、今は、改善されているでしょう。
よく、財務省は、何か、やろうとすると、財源がないと言いますが、
このシロアリの部分を整理すれば、いくらでも財源があります。